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チュニジアへ里帰り 6



ある夜。

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すごく月がまるくて大きくてきれいでした。
ちょっと、いろいろ感じてしまうような夜でした。

今回、チュニジアにきた目的はネジーバに会うことが大きく、
その理由は前にも書きました、ネジーバの娘、RIMが昨年8月に亡くなったこと。
結婚後まだ一年と少ししか経っていない頃に、血液のがんにおかされ、
抗がん剤治療を続けながら回復を祈り、快方に向かっていると誰もが信じていたころ、
突然足の痛みを訴え、そのまま亡くなってしまったそうです。

亡くなる前、RIMは薬の副作用で太り、一旦髪の毛は抜けきってから、ベリーショートくらいに
のびていました。
とてもかわいかった。でもこの国では髪の毛は長いのがよしとみんな思っているので、
ショートカットのRIMの写真をみるたびに、不憫でならないと、ネジーバは泣き続けました。

この町を歩いていても、ほとんどのことが何も変わっていない。

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わたしが昔、住んでいた家も・・。何も変わっていない。
この家の2階に昔、住んでいたっけ・・と思い出します。
それ以外では・・
知っていた人に家族が増えたとか、物価が上がったとか、
仕事が変わったとか、誰それが来年結婚するそうだ、とかそういうこと。

本当に何も変わっていないし、ジェルバは変わらず平和、みんなが言うように。

だけど、RIMがいないな。。。高くてかわいい声で私の名前をわざと違う名前でよんでみては
からかってきたり、おもしろがってまわりみんなを笑かすようなことをいってきたり、
とにかく嫌味のないかわいらしい、やさしいムードメーカーだったRIM・・・
RIMがいないのは、本当にわたしでも、心のなかに空き部屋が急にできたみたいな
感じ、妙なたとえですが。

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この家にも、何度きたことだろう。
そしていつも、みんなが温かく迎えてくれる。それは今でも。

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でも前と違うのはさみしい風が絶えず吹いていること。
ネジーバの涙が、我慢しようとひっこめたり、ひっこめきれず滝みたいに流れるときがあって
受け止めても受け止めても、きっと受け止めることはできていないんだろうな、、受け止めたつもり
になっただけで。

こっちの人は、つらかったり悲しいとき、こっそり一人で泣くけど、
誰かにそのつらい気持ちを吐露することはほとんどない。
よほどのときは特定の人にあるくらい。
でもネジーバは、かなり、周りにつらい、かなしいと気持ちをたくさんこぼしている。
それで、いいな、それで当たり前だよな、とおもう・・。
泣くことや気持ちを吐き出すことは、感情を溜めこまずにすっきりさせ、
また同じ悲しみに戻っても、その作業を繰り返すことで時の流れとともに
辛すぎる時期を通り越せるものだとおもうから。

悲しみや苦しみから遠いところへ、いつか・・。

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こんなときでも、ネジーバの手料理(おひるごはん)をただ待つ私。
手伝おうか?といっても、いいから、座ってて頂戴、と言われ、ひたすら食器を片づけたり、
マックス(シェパード犬を飼っているのでその犬)と遊んだり・・・。
マックスはもともとは、結婚したRIMとそのだんなさん、NOURのおうちの番犬として買ってきた犬で、
子犬のときにしつけのため、ネジーバのおうちで飼われていた犬。とっても人なつっこくてかわいい。
RIMが病気になってから、ネジーバのおうちに舞い戻ってきたのです。

正直、犬が怖い私なのですが、チュニジアのお友達が飼っている犬については、
このマックスもリロも大丈夫なのです。なんでかなあ?不思議。

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ネジーバのだんなさん、ブラヒム。
ブラヒムは、RIMが亡くなってから、一度もそのことを話そうとしないらしいです。
泣くこともなく、RIMの名を口にすることもなく・・心のなかに悲しみを押し込めたまま、
日々淡々と過ごしているそうです。それは、RIMの妹のFATMAも同じ。
ブラヒムもFATMAも似ているから・・。
だからよけいにネジーバは家の中で自分ひとり、RIMの名を呼んで泣くことが
できないのです。それを聴くと余計に悲しくなる・・・。
みんな・・・。

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RIMのだんなさん、NOUR。
首都で再会できました。通訳の仕事も高校の先生の仕事とかけもちでしています。
NOURのなかでは、今もRIMは生きている。だから、まるでいまもRIMが生きているかのように
会話するんです。それがどれだけ悲しいことか。
NOURと会った後、言いようのない悲しみに襲われました。

ジェルバを去る前の日、RIMのお墓にいきました。
そこには、偶然お墓参りにきていたネジーバとその妹ハイヤータがいて、
泣き崩れて立ち上がれないネジーバを抱えながら、私も初めて号泣しました・・
もらい泣きかもしれません。でも、なにより、泣けてきたのはお墓の真横に
二つの赤いお花が植えてあったこと。
あ、NOURだ、と思いました。今も毎日お墓にきているのを
親族が毎日みかけていました。だからきっと彼だと思ったのです。

NOUR、赤いお花が好きだったRIMを想って、お花を植えたそうです。
あとから再会したときに聴きました。
3年半ほど前のわたしたちはまだ

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前に進むことが大事だとわかっていても、
頭でわかっていても心がおいついていかないことってありますから、
時間というものがとにかく早く経っていまほどの過酷な辛さから少しは離れたところに
いけたら、まだ、もう少しは、この激しい悲しみから救われるのかな・・・
いつまでもRIMを大事と思う気持ちはだれもが絶えず持ち続けることは大前提として。

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大好きな親友、ネジーバ。

ネジーバも、まわりみんなも、気持ちが救われる瞬間がたくさん
ありますように。
それを強く願いながら。。








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